相手の心に響く文章を書きたいけど
うまく言葉が出てこない!
そう感じる人は多いのではないでしょうか?
そこで紹介するのはコチラ
『「言葉にできる」は武器になる』株式会社 電通 コピーライター 梅田悟司
本書は相手に伝わり、心に響く言葉の作り方を紹介!
人を動かす言葉は何が優れているのか
いかにして言葉を磨き、発するか
プロが言葉に作るときのプロセス
などについて詳しく解説されており
今回はその中でも人を動かす言葉の正体を紹介!
人を動かす言葉は他の言葉と違って何が優れているのか?
早速書評していきます!
「内なる言葉」と「外に向かう言葉」
人の心を動かす言葉を発するために著者はまず、私たちの中の存在する内なる言葉の存在に意識を向けるべきだと述べています。
「内なる言葉」は、日常のコミュニケーションで用いる言葉とは別物であり、無意識のうちに頭に浮かぶ感情や、自分自身と会話をすることで考えを深めるために用いている言葉である。
考えるという行為は、頭の中でこの「内なる言葉」を駆使していると言い換えることもできる。
字を読んだり、考えたりするときに頭の中で動いている言葉を「内なる言葉」というらしい。
僕はこの部分を読んだときに「なるほど~」と思ったし
朝起きて外が大雨だったら「まじか~外でたくねぇ~」と思った
これは全部「内なる言葉」に分類されるわけだ!
そういうこと!
僕はブログでもっと伝わる文章を書きたかったから「伝え方が9割」みたいな本を読み漁った。それは「外に向かう言葉」を育てる行為だということ!
しかし著者はこの本で何度も、実際に発する言葉「外に向かう言葉」を意識するのではなく、「内なる言葉」に幅と奥行きを持たせることが重要で、それによって言葉に重みが生まれると述べています。
言葉は意見を伝える道具
正解は人に意見を伝えるための道具です。
そして言葉が人に意見を伝えるための道具だとするならば、まずは意見を磨く必要があるといいます。
「言葉が意見を伝える道具であるならば、まず、意見を育てる必要がある」
この前提に立つと、言葉を生み出すプロセスには、①意見を育てる、②意見を言葉に変換する、という2段階が存在していることに気付く。この両者を比べてみると、後者の「意見を言葉に変換する」ほうがイメージしやすく、効果があるように感じられる。しかし、自分に意見がなければ、つまり、言葉にすべき思いがないならば、いったい何を言葉にするというのだろうか。
それこそ、咄嗟に思い付いたことを口にしたり、相手の言葉に反応するように返事をする事しかできない。その結果生まれるのは、不理解や誤解による「この人は、何も考えていないな」という一方的なレッテルだけである。このような状況に陥らないためには、自分の中に意見と思いを生み出し続ける源泉を持つことが重要である。そして、その先にこそ、意見や思いを言語化する段階があることを意識したい。
そうすれば、あなたが発する言葉の1つ1つは、あなたの人格そのものとなる。よく言われる「自分の言葉」とは、意見や思いを生み出し続ける源泉があるからこそ生まれるものなのだ。
確かに、急に質問されて慌てて反応するような返事をすることはよくあるなぁ。しかも後でこう言ったらよかったなぁと後悔することがめちゃくちゃ多い!
こんな風に黙り込んでしまう場合も多いんです。すぐにレスポンスをするためにも内なる言葉を磨く必要があるというわけです。
人を動かすことはできない
この本の著者は広告会社のコピーライターとして、テレビCMや新聞広告などで商品を購入してもらうためのメッセージ作りを長い間行っています。
そんな著者ですが、なんと「人を動かすことはできない」と本書で断言しています。
「人を動かす」ことと「人が動く」ことは同じように感じられるが、以て非なるものである。前者の「人を動かす」は自分の意図するように仕向けるといって強制的かつ受動的な意味合いが強いが、後者の「人が動く」は自らの意志で動き出すといった自主的かつ能動的な行動を促すものになっている。
『星の王子様』で有名なアントワーヌ・ド・サン=デグジュペリは以下のような言葉を用いることで、「人を動かす」と「人が動きたくなる」の違いを述べている。
船を作りたいのなら、男どもを森に集めたり、仕事を割り振って命令したりする必要はない。代わりに、広大で無限な存在を説けばいい。
確かに誰かに命令されて動くより、自分でその必要性を感じて動く自主的で能動的な行動の方が気持ちよく行動できると思うシーンはたくさんある!
アフィリエイトでも、この商品を買うことによってあなたにどんな変化が訪れるのかを明確にしていると訪問者に「ほしい!」と思わせる事ができ、購入を誘導する事が出来ますよね。
人を動かしたければ、その行動を命令するのではなく
行動した先にどんな世界が待っているかを説く必要があるという事です!
それを可能にするのが「内なる言葉」の解像度を上げることなんですね。
内なる言葉の解像度が低い場合、思考や感情は、漠然としており、自分自身が今何を感じているのか、考えているのかを正確に把握できていない状況にある。
一方、内なる言葉の解像度が高いほど、何を考えているかや、何をしたいかが鮮明になる。つまり、話す、書く、打つ、などして発信しようとしている内容を把握できていると言える。
内なる言葉の解像度とは、頭の中をどれだけ把握できているのかという指標でもあるのだ。
頭にあることを書き出す
本書では、内なる言葉を磨くための方法論を7つ紹介しています。
今回はその1つ目の「頭にあることを書き出す【アウトプット】」法を紹介します!
何かものを考えるときに、じっくり考えたと思ったのに明確な結論が出ていなかったり、最初に考えていたことを忘れてしまったなんてことはありませんか?
」それらの問題を解消する方法を本書ではこのように述べています。
頭の中のあらゆる考えを外に出し、形を与えることで、どれだけ自分が考えているかを把握することができるようになる。一度考えたことを記憶しておく必要もなくなり、「せっかく考えたのに忘れてしまった」といったこともなくなる。さらに、頭の中を客観的に見渡すことができるようになるため、自分の考えがいかに一貫性がなく断片的であるかにも気づくことができる。
方法
①A4サイズの紙を用意する
②紙は横に置き、横書きで統一する(他の方法論でグループ化したり順番を入れ替えたりするため)
③水性サインペンなど適度に細いものを用意する
内なる言葉と向き合う行為は非常に繊細であり「本当かな?」と疑念が湧いた時点で、すぐにうまくいかなくなってしまう。そのため、頭に浮かんだことを、自身を持って大きく書くことが大事なのだ。
とにかく書く。紙がもったいないと思っても書く。その1枚1枚が自分自身であり、自分を知り、内なる言葉を磨いていくことにつながるのだ。
まとめ
『「言葉にできる」は武器になる』株式会社 電通 コピーライター 梅田悟司
いかがでしたでしょうか?
人を動かす言葉とは、内なる言葉に自分の思いを乗せた言葉だという事が分かりましたね。
本書ではほかにも
・正しい考えを深める「思考サイクル」
・プロが行う言葉にするプロセス
などなど言葉を磨くための方法が盛りだくさん!
あの有名な言葉はこのようにして作られていたんだ!という発見が山のように詰まっていました!
考え抜かれたターゲティングや、あなた自身から生まれる洗練された言葉で人を動かす体験をしてみませんか?
以上、『「言葉にできる」は武器になる』の書評でした
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!