生徒との信頼関係を築く叱り方【塾講師編】

どうも、生徒を叱ることが苦手な塾講師No,1のゆーまーです。

生徒を叱りたいけど今の関係を崩したくないと思う事はありませんか?

ぼくも生徒との信頼関係が崩れることを恐れて1年ほど生徒を叱ることができませんでした。

ところがあることを意識して生徒を叱ると、信頼関係が崩れるどころか、逆に強い信頼を勝ち取ることができたのです。

この記事では僕が実際に体験した生徒との信頼関係を築く叱り方について5つの要素をまとめました。

「生徒を上手に叱れないな…」と悩んでいる人に自信をもって生徒さんを叱ることができるようになっていただけると嬉しいです。

善意を押し付けない

まずは、善意を押し付けないことを意識しました。

あなたのためを思って というスタンスで叱ってくる人がよくいますが、ハッキリ言ってこれは「善意」の押し付けでしかありません。

こんなことを言ってくれるのは自分しかいない

自分だって本当はいいたくない

あなたのために「あえて」いってあげている

このような言葉は相手を気付けた際の免罪符でしかありません。

ただの自己満足ですので、言いたいこと・叱るべきことがあるならば単刀直入に言ってあげましょう。

「お前のためを思って、言ってるんだ」
というのは人を深く傷つけることばを告げるときの常套句ですが、このことばを口にしている人は「私はこの人を傷つけるために、あえて傷つくようなことを言う」という「真実」を決して認めません。
ご本人は「お前のためを思って」という(端から聞くと恥ずかしいくらいに「嘘くさい」)フレーズを心から信じているんです。
「自分がいったん口にしたことば」だから。
それだけの理由で。(内田樹の研究室より)

生徒がなりたい姿を確認する

生徒がどのような人間になっていきたいのかを確認しましょう。

生徒は自分がなりたいと思っている本当の姿と現実とのギャップに苦しんでいるはずです。

自分の生徒はそんなことはないかなと思うかもしれませんが、中学生~高校生の生徒は思春期真っ只中です。

理想と現実とのギャップに葛藤し続けています。

そのため、自暴自棄気味になり宿題をやってこなかったり、自習室で騒いでみたりと稚拙に感情をアピールしています。

ここは、生徒と生徒が本来なりたい姿について落ち着いて話をしましょう。

テスト前ならば【どれくらいの点数を取りたいのか】など

受験生ならば【どの高校・大学に行きたいのか】もしくは【何も行動を起こせずに受験を終えて、生徒の中に何が残るのか】など

これらのことをじっくりと話し合い、生徒がなりたい姿を生徒自身に口にさせましょう。そしてそれを講師側がしっかりと把握するのです。

生徒をどのような人間にしたいのか

先生自身の中で、生徒の人生の軸を作ることは何があっても欠かせません。

どういうことかというと、生徒をこんな人間にしてあげたいという1つの目標を持つのです。

このような軸を持つと叱るタイミングとその理由が明確になります。

それはその軸から逸れたときなのです。

逆に軸を持っていないと、叱るタイミングとその理由がバラバラになってしまい、生徒はなぜ怒られているのかが分からずに不信感を抱きます。

先生→弱い自分に負けない人間になってほしいという軸を決めていた

生徒→忙しかったと宿題をやってこなかった

軸を決めている場合、ここで(もしかしたら弱い自分に負けているのかもしれないという)アンテナが働きます。

しかもこのしかもシチュエーションでは先生目線で生徒は確実に弱い自分に負けています。

ですがいきなり指摘するのはナンセンス。

ここはどんな生活をしていたのかをじっくり聞いていきましょう!

1通り話してもらい、生徒が「宿題やる時間あったなぁ」とい感じたところでモニタリング終了です。(ちなみにこの方法は、生徒の承認欲求を満たすことができるので、少し多めの宿題を出したい直前などお願いをしたいときに使うと効果的です!)

そして講師側も「宿題できる時間あったなぁ」と同意を誘い、弱い自分に負けてしまっている現状を伝え、そのままの自分でよいのかどうかを尋ねましょう。

そして、弱い人間になってほしくないという思いを伝えることが大切です!

先生→軸を決めていない

生徒→忙しかったと宿題をやってこなかった

軸を決めていなかった場合、まず何から怒っていいのかがわかりません。

そして辿り着く答えは2つ

助言が生徒に上手く響かないor不信感を抱かれる

もしくはその両方です。

とはいっても僕たちは先生という立場上、何を言っても正しいと思われがちですが発言の説得力が軸の有無に依存することは確かです。

それに、叱るうえで大切な「思いを伝える」という面でも圧倒的に欠けてしまいます。

一緒に頑張っていこうと伝える

先述した通り、思いを伝えることが大切です。

生徒には自分がなぜ叱られているのかがわからず、責められていると感じてしまう子もいます。

生徒に敵だとみなされるような叱り方に、思いなど存在しません。

思いを乗せた叱り+一緒に頑張ろうが大切です。

〇〇にはこうなってほしいから、一緒に乗り越えていこう?

○○はこのままでいいの?先生は味方やから悩んでること教えてくれへん?

など、共に頑張っていく存在であることを伝えましょう!

感情的にならない

一番やってはいけない叱り方が感情に身を任せて叱ることです。

これは叱るというより怒るに近いです

皆さんが生徒を叱ることに臆病になってしまうのは、この叱ると怒るが混同してしまっているからかもしれません。

怒りをあらわにして行動を押さえつけるような教育ではなく、一緒に考えて正しい行動に導くような講師でありたいと願います。

2020/02/13追記

感情を露わに起こってしまった時は素直に謝るべき

信頼関係を築く叱り方まとめ

叱りながらも生徒と信頼関係を築くための方法をお伝えしました!

超要約

どんな人に成長してほしいのかを考え、ありのままの思いを伝える

決して責めることなく、善意の押し付けにもならない寄り添いが必ずあなたと生徒を強固な信頼関係で繋いでくれます。

そしてあなたは生徒にとって自分を変えてくれた、支えてくれたかけがえのない存在になる事でしょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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