バカとつき合うな【レビュー】堀江貴文・西野亮廣

待望の堀江貴文さんと西野亮廣さんの共著がついに家に届きましたので、紹介していきます。

本書の題名は「バカと付き合うな」です。

堀江さんと西野さんが世の中のバカについて語ります。

この本を執筆した目的は蔓延るバカを嘲笑するためではなく、自由な時間を手に入れる事。

堀江さんは、バカはある意味普遍的であると言います。あまりにも身近に存在するため、自由を邪魔されていることに気がついていない。

本書では、あなたの自由を奪っているかもしれない24通り+αのバカの存在を紹介しています。

今回は、その中でも共感できた3通りのバカについて紹介していきます。

にわかを否定するバカとはつき合うな

にわかとは

元々のファンでもないのに、世の中の流行に乗せられて短期間で急速に興味を持った新参が、あたかも古参のごとく背伸びして振る舞おうとする様子を生暖かく揶揄する煽りワードもしくは自虐ワード

最近でいうと、米津玄師なんかが分かりやすいですかね。

Lemonやピースサイン、MAD HEAD LOVEなどで全国的な知名度を上げた彼ですが、元は「ハチ」という名前でボカロ曲を投稿していました。

ボカロ時代から米津玄師を知っている古参リスナーは、最近の曲だけを聴いて「好きな歌手は米津玄師です」と言うにわかパリピが大嫌いでしょう。笑

嫌いになるのは個人の自由なので構わないのですが、そんな人たちも元はにわかだったのです。

だけど、否定し始めるわけです。

にわかを否定しちゃうと、落ちるお金がだいぶ少なくなります。たいていのジャンルで、にわかのファンは一番数が多い。

もしにわかがいなくなってしまうと、お金が回らなくなって、その文化自体が壊れてしまう。一部のファンの精神論より、お金が入らない方が、文化にとっては大打撃です。

にわかを否定することは、自分が応援している文化を殺す作業です。こればっかりは本当にバカなんだと思います。サッカーに詳しいのにオウンゴールをキメまくっている。

自分より詳しくない人を批判して、相対的な優位性を保とうとする。

僕もこういう人とは関わりたくないなぁと思います。

その分ブロガーは優しい世界ですね。

「自分の常識」を平気で振りかざすバカとはつき合うな

「自分の常識」を平気で振りかざす人はバカだといいます。確かに価値観のアップデートを怠って、古い価値観の範疇を超えた非常識的な行動を叩く人たちはいます。

西野さんはこう語ります。

前にこんな事件がありました。僕の絵本『えんとつ山のプペル』を全ページ無料公開したとき、なんかみんな、めっちゃ怒ったんです。一般の人も怒ってたけど、クリエイターの人もたくさん怒ってました。

『えんとつ山のプペル』を無料公開することには、明確なロジックがありました。人は、知らないことが書いてるから本を買うわけではない。コンテンツを無料解放してもこの絵本の売り上げにデメリットはない。ここにはロジックがありますが、たしかにこれまでにあまりない新しいアプローチではあったと思います。

そしたら、とある有名な声優さんと、その周りの人たちが怒り出しました。おおよそこういう批判です。

そんなことをしたら、作品はお金を払って手に入れるものという習慣を壊してしまう。コンテンツを無料だと思われると、自分たちが食っていけなくなるじゃないか。

つまり、彼らは西野さんの内的なロジックを無視して感情で怒りをあらわにしてきたというのです。

彼らの中にコンテンツが有料だという常識を作った人はいません。

論理的な考え方ができず、感情で反応してしまうと勿体無いですよという話です。

ちなみに、『えんとつ山のプペル』に関する裏話などが書かれてある革命のファンファーレはめちゃくちゃ勉強になったし、面白かったのでオススメです。

かくいう僕も「自分の常識」を平気で振りかざすバカだった経験があります。

塾で教えている生徒がメイクをして授業にやってきて、話の流れで「メイクなんか大学生になってからでいいやろ」と発言してしまいました。

この時の失態はメイクなんかと言ってしまったことと、メイクは大学生からという謎の常識を振りかざしてしまったことです。

お酒は法律で20歳からと決まっていますが、メイクをしていい年齢なんて法律で決まっていません。

当然生徒には「先生、古いで」と言われてしまいます。

これが老害にはなるまいと誓った経験でした。

価値観のアップデートを怠ってはいけませんね。

ちなみに「自分は老害にならないと思っているバカ」という章もあるので、是非読んでみてください。

無自覚に人の時間を奪うバカとはつき合うな

「バカとはつき合うな」という題名を目にした瞬間に、絶対に電話とか電車の席のこととかが書かれてあるなと予想していました。

そしたらやっぱり、書いてましたね。

無自覚に人の時間を奪うバカとはつき合うなって。

ちょっと嬉しくなっちゃいました。

たとえば、電話をかけてくるバカ。

電話は、他人の時間に割り込みをするツールです。あなたが電話をかけるとき、相手は必ず何か他のことをしています。ぼくは毎日分刻みのスケジュールで働いていて、移動時間やミーティングとミーティングの間にできる細切れの隙間時間も、ニュースやSNSのチェックに活用している。電話はその時間に強制的に割り込んで、その集中を途切れさせるんです。

相手のことを考えて行動しましょうという集団意識の刷り込みが形骸化していった結果、集団内では同調して気を使い、遠距離の1:1だと何も考えられなくなるという。

僕は滅多に友達から電話がかかってこないので、かかってくると正直嬉しいです。ただ、かける側は気をつけようと思います。

最後に

冒頭で24通り+αのバカが紹介されていると書いました。その+αとは堀江貴文さんと西野亮廣さんのことです。

最終章で、お互いがお互いにバカであると主張し、お互いが自らがバカであることを説きます。

成功の秘訣やバカの本質にまつわる話が書かれていて、ここが一番ためになったかも知れません。

こんなバカもいる

善意ならなんでもありのバカ

バカばっかりの環境にい続けるバカ

未熟なのに勘に頼るバカ

などなど、他にも興味深い人たちについて触れていて面白いです。

それでは!

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