え?まだ実力で勝負とか言ってるの?
独特の煽りと怪しげな人物に見つめられて、マジでbuyする5秒前
コイツと目があった pic.twitter.com/2KSbQZF3eB
— ゆーまー@人狼ブロガー (@henaten109) September 19, 2018
今回紹介するのはコチラ
『人生は、運より実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』
著者:ふろむだ ダイヤモンド社
本書は人生に大きな影響を及ぼす「錯覚資産」をテーマに書かれています。
錯覚資産とは人生を効率よくイージーモードで生きるために必要不可欠な考え方のことです。
そしてこの顔。この存在感である。
全19章で構成されている本書は、これまで私たちが知覚できなかった思考の錯覚について言語化し、その存在の重要性について説いています。
●有名な心理学の実験を多数取り上げている
●図解が多く、理解しやすい
●自分が大腸ガンではないことに気がつく(!?)
読了後の率直な感想は、人生クソほど損してきたんだなです。
それでは早速書評していきます。
錯覚資産とは
1974年、カナダで総選挙があった。
その選挙を調査したところ、イケメンの政治家は、そうでない政治家の2.5倍の票を獲得していた。
イケメン達の圧勝だった。
確かに、僕も可愛い子は好きです。
しかし、ここで重要なのは「イケメンに投票した理由」だと言います。
調査の対象となった投票者の73%は「私が彼に投票したのは、彼がイケメンだからではない」と思っていたのだ。「イケメンだから、投票しちゃった部分もあるかな」と思っていたのは、14%に過ぎない。
人々は「イケメンだから投票した」という自覚なしにイケメンに投票しただけでなく、「人柄が信頼できるから」とか「経済政策に期待できるから」とか「実績があるから」とか、容姿とは別の理由で、投票したのだと思い込んでいたのだ。
容姿だけを見て投票先を決めているという行為が恥ずかしくて、ごまかしているんだと僕も思いました。しかし、実際はそうではないそうなのです。
あと、小僧、服装変わってんぞ。
彼らの「意識」は、確かに容姿ではなく、政治手腕・人柄・政策を見て、投票したのだ。しかし、まるで夢遊病者のように、彼らの「無意識」が、彼らが知らないところで、政治手腕・人柄・政策の評価値を書き換えてしまっていたのだ。
(中略)
知能が高く、有能な人であっても、自分に無意識が、自分の知らないところで、勝手に脳内の評価値を書き換えるのを防ぐことはできない
これは脳のセキュリティーホールなのだ。
(中略)
「自分だけは大丈夫」と思っている人ほど危ない。
つまり「プラスのイメージを引き起こすもの」が「全体的に優秀だ」という錯覚を行き起こし、本人は錯覚をしていること自体に気づけないということだ。
そして人々が自分に対して持っている、自分に都合の良い錯覚は、一種の資産として機能すると言います。
これが「錯覚資産」なのです。
錯覚資産を利用できるようになると、実力をつけながら成長するよりも、はるかに速いスピードで成長できると言います。
例えば、月間100万PVブロガーのブログ論は全て正しいと思えてくるし、実際よりも人間性が優れており、地位は高いと感じるようになる。
また会社の部長の発言や考え方は実際より正しく思えてきます。
このように強力な肩書を持つことによって自分の実力が本来以上に見積もられ、うまく利用することで人生が好転するといいます。
錯覚資産はハロー効果によってもたらされる
錯覚資産はハロー効果によっても、もたらされると言います。
ハロー効果とは社会心理学の現象で、ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて、他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。後光効果ともいう。(Wikipedia参照)
けど、正しくないことは正しくないって気付いてたよ
組織内は頂点から底辺までハロー効果でズブズブに汚染されていると言います。
本当は正しくないと気が付いていても「先輩のいうことだから」とうまく脳内で整合することにより交友関係を保とうとするのです。
もし1人だけハロー効果の汚染に気がつき、反抗してしまうと組織内のあらゆる人間たちと対立することになります。
また、権力者にとってハロー効果は非常に都合が良いのです。
なぜなら地位があると考え方や発言までもが優れていると錯覚されるからです。
つまり、権力者にとって都合の良いハロー効果の汚染を除去することは社会的に立場の高い人を敵に回すということなのですね。
運ゲーで運を運用して勝つ方法
錯覚資産や思考の錯覚を利用した成功方法の1つに「運ゲーで運を運用して勝つ方法」があるといいます。
運を運用するためにはハロー効果を生じさせる事だと言います。
そしてハロー効果を最も簡単に生じさせる方法は数字を出す事だそう。
まずは、いろんなことに、小さく賭ける。ハロー効果が得られそうな仕事や役割に手をあげ、いろいろチャレンジしてみる。チャレンジして成功するかどうかなんて、運次第だから、たくさんチャレンジするしかない。サイコロであたりを出すのに一番効率的な方法は、たくさんの回数、サイコロを振ることだからだ。
まずは数と量をこなして小さい数字を手に入れていけばいいんだね。
そしてそれを利用してどんどん数字を大きくして行くことで絶大なハロー効果が生じて成功者になっていくんだ。。
しかし、数と量をこなす上で注意しなければならないこともあると言います。
成功者は「自分のやり方が正しかったから成功したのだ」というフリをした方が圧倒的に得。
(中略)
ひとたび成功した人が、何度も成功するのは、「その人のやり方が正しかったから」ではなく、『その人のやり方が正しかったから』だ、と人々が錯覚するからなのだ。
こういう理由で、成功者の語る成功法の中には、思考の錯覚による迷信が、たくさん含まれている。たしかに、なかには、非常に有益な情報を提供してくれている成功者さんもいるが、それは、その人が成功者であることとは、あまり関係がない。成功者によっては、単なる生存者バイアスとしか言いようがない迷信を自信満々に垂れ流している人も、たくさんいる。
成功が100%実力のおかげではないのに、まるでそうであるかのように捉えてしまうのも思考の錯覚のせいなのですね。
あとは、インフルエンサーの言うことが全て正しく感じてしまうのも思考の錯覚のせいだということ。
まとめ
以上簡単に書きましたが、本書では他にも錯覚資産・思考の錯覚について多く取り上げています。
●なんでも悪く解釈される人とよく解釈される人との違い
●成果主義という名のインチキゲームの裏をかいて勝つ方法
●ダメな奴は何をやってもだめという呪いの正体 などなど
もう一度率直な意見を述べますが本当に人生損してきたなと感じました。
あ、大腸ガンについてですか??
それは本書の「幸せを引き当てる確率を飛躍的に高くする方法」を参考にしてください!
ここまで読んでいただきありがとうございました!