部下が思うように動いてくれない。子供がいうことを聞かない。生徒が宿題をやってこない。
そんな悩みを抱えている皆さん。
うまい質問を身につけて、人を思うがままに動かしてみたくはありませんか?
そこで紹介するのが
『口ベタでも、人を動かすうまい質問』
ビジネス心理研究家 神岡真司
上手に質問ができるようになると、世渡りが非常にうまくなります。
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例えば、キレやすい人を相手に話をするとします。
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話の途中に怒りを露わにされると、メンドくさいですし、最後まで話ができないですよね。
私の話を怒らずに最後まで、聞いていただけますでしょうか?
と怒りを抑制する質問をぶつけると、相手も静かに話を聞いてくれます。
この後に
といわれた場合
これじゃあ話ができません。
と言い返すと、有利に話を進めることができるのです。
このように、うまい質問を縦横無尽に繰り出すことができれば、口ベタなあなたでも、コミュニケーション力は劇的にアップします。
本書では52ケースの質問に厳選して、心理学に基づいた実践的なテクニックを紹介しています。
それでは早速紹介していきます
質問が人を動かすのは何故なのか
質問の仕方一つを変えるだけで人があらあらこれまと動いてしまうなんて、まるで夢のようですよね。
周囲の人間を自分の思うがままに動かすことができれば人生怖いもの無しですが、質問にその効力がある理由を筆者はこう述べます。
人は質問されると「すぐに答えなければ」と反射的に思います。
これが、強制力となり、有無を言わせず、質問内容に向き合わせられます。
質問をはぐらかしたり、無視する態度は、相手に不信感を与えるために、条件反射的に答えるという対応を余儀無くさせているのです。
つまり、質問は会話のターンを強制的に相手に持っていく強力な武器だってことだね。
質問を上手に使えば、多くを語らなくても相手に考えさせ、自発的に行動させることが可能になります。
そのため、口ベタな人ほど質問のカードを数多く持っていると円滑なコミュニケーションの武器になるのです。
○質問は会話のターンを相手に押し付ける。
○相手は質問の返答を主体的に考え行動するようになる。
うまい質問とへたな質問
相手に質問をする際は、会話の方向性をよく考えなければならないと筆者は言います。
「うまい質問」は会話を弾ませて、良い印象を与えます。「へたな質問」会話をしぼませ、悪い影響を与えます。もしあなたが会話中に悪い質問をしていると、つまらない人物だと見くびられ、会話もすぐに終息させられるでしょう。これでは、良好な人間関係がつくれず、チャンスにも恵まれなくなってしまいます。
筆者はうまい質問とへたな質問の特徴を以下のようにまとめています。
●相手が「よくぞ聞いてくれた!」と嬉しくなり、答えたくなる
●相手の考えを良い方向に導き、何かの「気づき」が得られる
●相手が簡単に答えられ、心が弾んでくる
●相手をネガティブな気持ちにさせ、答えたくないと思わせる・・
●要点が曖昧で、相手が何を尋ねられているかがわからない・・
●相手が答えにくく、沈黙してしまう・・
ここからは、覚えておきたい質問事例の52個中2つだけを紹介します。
初対面の相手との会話を弾ませる質問
初対面の相手との会話って緊張してしまいますよね。
鋼を通り越してダイヤモンドのメンタルの持ち主なら、一切緊張せずに相手と会話ができるのでしょうが(鋼とダイヤモンドだったらダイヤモンドの方が固いんだよね??)。
初対面同士の緊迫した状況だと必ず訪れる魔の時間をみなさんは経験したことがあるでしょうか。
最も恐れられるべき時間ランキング第2位、沈黙です。
沈黙を打破するためにどちらかが話を切り出さなければならない。。
そんな時に、あなたがやってはいけないのは次のような質問です。
おいくつですか?
結構されていますか?
お子さんは?
プライバシーに関わる質問をたたみかけるのは、取り調べの尋問のようで、相手を不快にさせます。
不意に訪れた沈黙を打破したい場合は次のような質問をします。
私は4人兄弟の末っ子なんです。
あなたは何人兄弟ですか?
共通点が見つかった時点でその内容を深く掘り下げていくべきだということですね。
共通項を見つけるための質問は、意外な展開でプライバシー面での自己開示が起こり、共感が起きやすくなるのです。
わがママをいう人を一瞬で黙らせる質問
自己中心的で、何事も自分の思い通りにならないと機嫌を損ねてしまう厄介な人いますよね。
上司、先輩、同僚、部下と様々な人間関係があると思いますが、あなたが”わがままを聞いてあげる人”になってしまうと相手のワガママが、どんどんエスカレートしていってしまうのです。
そんなわがままな人にしてはいけない質問がこちら
じゃ辞めればいいじゃない?
わがままな人にこのような「突き放した言い方」をすると「やめたくてもやめられないんだよ」などと逆ギレされてしまいます。甘ったれなのですぐに絡もうとするわけです。
その、わがままな人を一瞬で黙らせる質問はこちら
伊藤さんも君のことをそう思ってはいないかな??
自分のことを棚に上げて、人を批判する人には、オウム返しで同じ言葉を投げかけ、立場を変えて本人に指摘して上げましょう。これでぐうの音も出なくなります。
まとめ
今回は『口ベタでも、人を動かすうまい質問』を紹介してきました。
本書は紹介した項目以外にも
●相手を褒めて気分をよくさせる質問
●男性が女性を喜ばせるための質問
●立場を有利に保って相手を説得する質問
などなど様々なシチュエーションでのうまい質問を解説しています。
また巻末には、相手の行動を操るための最強フレーズ集付きです。
僕はこの質問法を身に付けて、塾の生徒を好きなように動かしています()
それでは!