どうも、ゆーまーです!
今回書評していくのは一瞬でYESを引き出す心理戦略。
著者:DaiGo
出版社:ダイヤモンド社
本書では、ビジネスの現場において、仕事相手との信頼関係を築くための手法、人の心を読み解く方法について、「なぜそうなのか」という理由や、人の思考プロセスを解読するとともに、具体的なやり方をメンタリズムを交えて紹介。
メンタリズムとは行動や態度、言葉などから相手の心理を読み解き、思うままに誘導する技術のこと。
DaiGoさんは簡単なコツさえ覚えれば、誰でもメンタリズムを使えるようになると言いますい。
さらに、ビジネスの現場において、相手の行動を操ることまでできるそう。
とお思いの方もいるかと思います。
しかし、相手の心の内もを推し量らず、相手の反応も見ず、ただ闇雲にコミュニケーションを押し付ける。それこそが独りよがりであり、不誠実だとDaiGoさんは言います。
だからこそ、よりよい技術でよりよい人間関係、仕事環境づくりを作っていきましょう。
本書はそんな生活作りの第一歩が書かれています。
メンタリズムの基本
メンタリズムと聞くと、やはり相手の心を手に取るように掴めてしまう特殊能力に近いものだと感じてしまいますよね。
だから、難しくて自分にはできないものだと偏見を立ててしまいがちです。
しかしDaiGoさんはメンタリズムは非常に簡単な上に、誰でもすぐ身につけられるものだと言います。
❶観察する
外見や言葉に現れたものから手がかりを得る
❷分析する
手がかりをもとに、心理を読み解く
❸信頼される
相手を理解し、信頼を勝ち取る
❹誘導する
暗示を入れ、人を動かす
〇〇ですか?
〇〇した時に
メンタリズムの4つのポイントについては、30ページに渡って丁寧に解説がついています。
まずはここを抑えて次の章に進みます。
ここからはビジネスマンではない僕でもすぐに使える技を3つご紹介します。
相手の本音を聞き出す暗示
いつでもどこでも、自分が知りたい相手の本音を聞き出すことができれば、楽に生きられますよね。
例えば、相手に兄弟がいるかどうかを知りたいとします。
大抵の人は
と声をかけてしまいがちです。
こう聞かれると、相手は例外なく警戒してしまいます。
なぜそんな話をするのだろう。。
そう感じさせてしまいます。
そこで不信感を与えることなく、相手に兄弟がいるかどうかを知りたい場合はこう話し始めると良いのです。
そう、まずは自分から兄弟についての話をするのです。
それによって相手は今この空間は兄弟についての話をする場なんだという暗示にかかり、次は自ら兄弟の話をしてくれるようになります。
名前を名のるなら、まずは自分から。という言葉がありますが、その感覚と同じと言っても良いでしょう。
相手の警戒心を解くためにも、自分から先に話すこと。相手に開示してもらいたい情報があるのなら、まずは自己開示することが先決です。p71より引用
あなたの狙い通りに商品が売れていく「選択の暗示」
売りたい商品がある時、その商品の良さをただ語るだけでは手に取ってもらいにくいと言います。
例えば、デジカメを買いに行ったお店で、同じメーカーのグレードが異なる3種類の機種ー5万円のモデル、3万円のモデル、2万円のモデルを見せられました。さて、この3つから一つ買うとしたら、どれを選びますか?
こうした状況に置かれると、多くの人が真ん中3万円のモデルを選ぶ傾向にあるということが心理学的に実証されています。
商品に関する情報が少なくて、かつ価格帯の選択肢がふたつしかない場合、約70%の人が価格の安いものを選び、価格帯の選択肢が3つになると中間(真ん中)のものを選びやすいという現象です。これが『ゴルティロックス効果』です。
つまり、何か相手に要件を呑んでほしければ、それよりハードルの高い要件と低い要件を用意して縦並びの選択肢を与えるべきだということ。
塾講師であれば3ページ分の宿題をやってきてほしい時に
●5ページやってくる
●3ページやってくる
●2ページやってくる
の3つの選択肢で選ばせると、3ページをすんなり受け入れてくれる可能性が高まりそうですね。
ちなみにコレはよく実践するのですが、2ページを選ぶ生徒はいませんでした。
それどころか「じゃあ10ページやるわ!」という風に一番高い選択肢の倍を自ら提案する生徒もいました。
さて、本書では6万円「A」と3万円「B」と2万円「C」の3つのテレビを例に売りたい商品を売る方法を解説しています。
3つの選択肢を提示する際は、①もっとも高価な「A」→②すごく安い「C」→③本命の売りたい「B」という順番で見せればより極端性が強調され、お客さんは真ん中をより選びやすくなります。
いちばんグレードの低い「C」だとセコイ感じがするから少し見栄を貼りたい。でもいちばんグレードの高い「A」では贅沢すぎる。だからちょうどいい「B」を選ぼう。人間のこうした心理を巧みに突くこともメンタリズムの有効活用法の一つである。
売りたいものを買わせたいのなら、グレードに差をつけた選択肢を用意して、横並びではなく縦並びで提示するのが良策です。p150より引用
二度と上がらなくなる緊張撃退トレーニング
会議やプレゼンなど、人前で何かを話す時、緊張して手が震える。ガチガチになってしまう。何を喋ったのかも覚えていないほどにアガってしまう。
そんな経験はありませんか?
僕はめちゃくちゃな緊張しいなのですが、最近は緊張せずに人前で話せるようになってきました。(この本を買ったの、実は3ヶ月以上前なんです)
DaiGoさんは筋トレと同じで、人間の心も鍛えることで強くなるといいます。
心を鍛える方法はこう。
1日1回、今までの自分では絶対やらないことをやってみる
例えば、買い物に入ったコンビニで、レジの店員さんに「こんにちは!」と挨拶をしてみる。
ちょっと高級なレストランに行ったとき、「このステーキ、量は半分くらいでいいから値段も半分くらいにしてくれませんか」と値切ってみる。あるいは「このステーキ、お肉を2種類、半分ずつにしてくれませんか?」などとお願いしてみる。
洋服を買いに行った店で「ジャケットを3着買うからスカーフをつけて」などとちょっと無理めなお願いをしてみるーなどなど
自分の心に大きめの負荷を与え、鍛えていくことで緊張しづらいメンタルを育てることができます。
ちなみに上の例は全てDaiGoさんが実践した方法だそうです。
僕もこれを読んで、大学内の全然知らない人に声をかけてみたり、顔見知りの人と話してみたり、1人でファミレスや回転寿司に行ったりしてます。

1日1回、恥ずかしいことをしてみましょう。p201
最後に
ここまで、メンタリズムの基本と3つの項目について紹介してきました。
●「渡る世間は鬼ばかり」に隠された高度な心理戦略とは[p98]
●あなたの評価をうなぎ登りにする記憶コントロール術[p107]
●メンタリストを手玉に取った凄腕販売員のお話[p132]
●喜んであなたについてくる、最高の上司力とは[p190]
●険悪な雰囲気は、脳細胞からリセットする[p231]
などなど、目からウロコのエピソードが盛りだくさん。
あなたもメンタリズムを習得し、よい人間関係・仕事環境を作っていきましょう!
それでは!
